CPanel、事業戦略を60/40に調整し、「低炭素プレキャスト」製品を強化

プレキャストコンクリート業界で最近、生き残りをかけて大規模な戦略転換が行われており、環境に配慮した製品を提供して購買力の獲得を競っている

CPanel Public Company Limited(Cpanel)のマネージングディレクター、チャクリット・ティーパゴンスクカセム氏は、2025年の事業計画とビジョンを発表。収益成長率100%を目標とし、好適な純利益率を維持することを目指す。顧客基盤拡大戦略を導入し、政府プロジェクトに注力して、政府案件40%、民間案件60%の比率に調整する。また、持続可能なビジネスへの転換を推進し、低炭素プレキャストコンクリート製品を開発してCO2排出量を削減し、環境に配慮することで、持続可能性を重視する市場ニーズに応える

Cpanelは、不動産開発プロジェクト向けの全自動システム(Fully Automated Precast)によるプレキャストコンクリート製品の製造・販売を行っており、今年は飛躍的な成長を達成し、2024年比で収益100%増を見込んでいる

同社は低炭素プレキャストコンクリート製品の開発に注力しており、製品の強度を損なうことなく、より効率的な新しいコンクリート配合を改良・開発して製造工程に導入している。これにより二酸化炭素(CO2)排出量を削減し、温室効果ガス排出削減を重視する建設業界のニーズに応えることができる

また、生産工程の効率化を図り、損失を削減し、粉塵や有害ガスなどの製造過程での汚染物質の排出を管理し、建設による環境への影響を軽減すると同時に、厳格なコスト管理も行っている

「前年比100%の成長目標は、事業の潜在力と将来の課題に対する準備態勢への自信を反映している。政府プロジェクトに注力することで、インフラ投資と全国的な住宅建設を支援する政府政策からの成長機会を見込んでいる」

2倍の成長率を達成するための具体的な取り組みとして、今年は適切な受注残高(Backlog)を維持するため、継続的にさまざまなプロジェクトの入札に参加する準備を進めている。また、ポートフォリオにおける政府案件の比率を高め、全体的な経済変動の影響をより受けやすい民間案件への依存度を低減する

現在、同社の受注残高(Backlog)は15億6,500万バーツで、2025年第1四半期から順次収益として認識される予定。建設トレンドに常に対応したプレキャストコンクリート製品のイノベーション開発による注目製品が、成長を牽引し、長期的な事業の持続可能性を創出する重要な要因となる

2025年1月23日 プラチャーチャートトゥラキットオンライン(2025年1月23日)