チェンライ空港、滑走路拡張へ前進
AOTは観光需要の成長と旅客数の増加に対応するため、メーファールアン・チェンライ空港の滑走路拡張計画を推進。新たなVIPラウンジの建設や将来的な洪水対策も実施。一方、TATは国内外からの観光客誘致に向けたマーケティングを強化している。
ソムチャノック・ティアプティアムラット飛行大尉(AOTメーファールアン・チェンライ空港長)は、プラチャーチャートトゥラキットの取材に対し、観光産業の成長と将来の旅客数増加に対応するため、空港のインフラ整備計画を進めていると明らかにした。特に観光ハイシーズン時の混雑緩和を目指す。
主な開発計画には、滑走路の拡張と新しい連絡通路の建設が含まれ、旅客の円滑な動線確保を図る。また、新しいVIPラウンジの建設や、自動チェックイン、生体認証システムなど、新技術の導入も計画している。
現在、メーファールアン空港は観光シーズン中、1日平均40便、旅客数6,000人を取り扱っている。主に国内5社が運航し、国際線ではエアアジアがチェンライ‐クアラルンプール線を2024年11月から2025年2月まで週3便運航している。
「チェンライ県の観光成長を支え、利便性と安全性の両面で旅客に安心を提供するため、継続的なサービス向上とインフラ整備に取り組んでいる」と空港長は述べた。
2025年は観光産業の拡大に伴い、フライト数の増加が見込まれる。インフラ整備により、より多くの旅客受け入れが可能となる。
また、明確な洪水対策計画も有しており、空港周辺の排水システムの設計やポンプの設置により、将来的な洪水リスクに備える。水位上昇時には即座にポンプを稼働させ排水できる体制を整えている。
一方、ソムチャイ・チョムプーノーイTAT北部地域事務所長は、昨年の大規模洪水以降、チェンライ県と共同で国内外、特に韓国や東南アジアからの観光客誘致に向けたマーケティング計画を強化していると述べた。
2024年11月3日には「Amazing Thailand & Korea Golf Connection in Chiang Rai 2024」を開催し、韓国の旅行会社20社とチェンライ、チェンマイ、近隣地域の観光事業者50社が参加した商談会を実施した。
2025年には「チェンマイ・ゴルフ・フェスティバル2025」の開催を予定しており、全国からゴルファーを誘致する重要なイベントとなる見込み。タイと韓国の観光関係強化も図り、北部ゴルフ協会は2025年3月に韓国でロードショーを計画している。
「国内旅行を促進する積極的なマーケティング戦略を展開し、特に連休やフェスティバル期間中の旅行を促進。また、消費力の高い観光客層をターゲットとしている」とソムチャイ所長は述べた。
同時に、地方都市や新しい観光地への誘客も推進。民間セクターや政府機関と協力し、フェスティバルや伝統行事などの観光促進イベントを開催。高付加価値の商品やサービスの販売促進、特に平日の宿泊延長を促すなど、観光価値の向上を図る。
2025年1月5日 プラチャーチャートトゥラキットオンライン(2025年1月5日)