セントラル、ザ・モール、サイアム・ピワットが2025年に向けて 新規デパート・ショッピングセンター展開を加速
大手小売業者が新規デパート・ショッピングセンターの開業を計画通りに準備している。「セントラル・パタナ」は2024年第4四半期に「セントラル・クラビ」をオープンする予定。また、複合施設プロジェクト「ドゥシット・セントラル・パーク」の第一段階として、2024年後半にホテル部分をオープンし、2026年までに全プロジェクトの完成を目指している。「ザ・モール・グループ」は「バンコク・モール」プロジェクトを急ぎ、2026-2027年の完成を見込んでいる。一方、「ワン・バンコク」は今年10月に第一段階のサービス開始を予定している。
現在、タイの小売業界では大手も新規参入者も積極的な展開を続けており、2024年から2027年にかけて「セントラル」「ザ・モール」「サイアム・ピワット」など大手小売業者が多くのプロジェクトをオープンする予定だ。
セントラル・パタナ、ショッピングセンターと複合施設を継続的に開発
セントラル・パタナは5年計画(2024-2028年)に沿って新規プロジェクトを継続的にオープンする。2024年には「セントラル・クラビ」を第4四半期にオープンする予定で、投資額は約45億バーツ、40ライの敷地に複合施設モデルで開発される。
また、総額460億バーツの大型プロジェクト「ドゥシット・セントラル・パーク」は、「ドゥシットタニ・グループ」と「セントラル・パタナ・グループ」の協力のもと進められている高級複合施設だ。
このプロジェクトは、80,000平方メートルの商業施設、90,000平方メートルのオフィス棟、257室のホテル、406戸の住宅で構成される。第一段階ではホテル部分が先行オープンし、その後オフィス棟、商業施設、住宅プロジェクトが2026年までに順次オープンする予定だ。
さらに、セントラル・パタナは今後5-10年で「ドゥシット・セントラル・パーク」を含む5つの大規模複合施設プロジェクトの開発を計画している。今後5年間の開発計画に1,210億バーツの投資を予定しており、主に事業活動からのキャッシュフローで賄う予定だ。2024年末までに、セントラル・パタナは42のショッピングセンター、17のコミュニティモール、43の住宅プロジェクト、10のホテル、10のオフィスプロジェクトを展開する見込みだ。
「バンコク・モール」プロジェクトを加速
ザ・モール・グループは、バンナー・トラート通りに総額300-400億バーツの「バンコク・モール」プロジェクトの建設を急いでおり、2026-2027年の完成を目指している。
「バンコク・モール」は、完成すると国内最大のショッピングセンターとなる規模で注目されている。小売スペース、コンサート用アリーナ、IMAXシアター、遊園地、ウォーターパーク、フィットネスなどを備え、総投資額は500億バーツに達する。
「ワン・バンコク」、第一段階を10月にオープン
シリワッタナパクディー家による1,200億バーツの大型複合施設プロジェクト「ワン・バンコク」は、2024年10月に第一段階の小売スペースをオープンする予定だ。小売スペースは3つのゾーンに分かれ、第一段階では「Parade」(85,000平方メートル、9階建て)と「THE STOREYS」(35,000平方メートル、5階建て)の2つのゾーンがオープンする。
サイアム・プレミアム・アウトレット、2号店を展開
サイアム・ピワット・グループは、「サイアム・プレミアム・アウトレット・バンコク」の成功を受けて、タイ2号店となる「サイアム・プレミアム・アウトレット・プーケット」を2026年にオープンする予定だ。
2024年の残りと2025年にかけて、大手小売業者がどのような戦略を展開し、新たなプロジェクトを発表するか、今後の動向が注目される。
2024年9月10日 プラチャーチャートトゥラキットオンライン(2024年9月10日)